2015年3月29日日曜日

ものを欲しくなるには順序がいる


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3 月末(*1)になると、各種店舗の有効ポイントが切れたりするので、急いで何か買わなくては!という状況になります。

*1:
3 月末ではなく、別のタイミングでポイントの期限が切れるタイミングが設定されている場合もあります。


私も、ネットショップのポイントが数百円分溜まっていたので、期限が切れる前に急いで何かを購入しようといろいろと調べてみました。

しかし、意外と何か欲しいっていうものが無いんですよね。
有効期限の切れる溜まっていたポイントが少なくて、そもそも買えるものの選択肢が少ないというのもあるのですが、それにしても欲しいものが全く浮かばなかったです。

仕方がないので、事務用品の消耗品として、将来的に使いそうなボールペンを数本購入することにしました。
まあ、そのボールペン自体、既に予備も含めて十分な量を保有しているので、結局欲しいから買ったというよりも、ポイントが消滅すると勿体ないので、将来的な需要を予測して購入したというのが正しい見解です。

本当に、必要なものが見えているときや、これが欲しい!と思った時ではないと、何かを買うという気持ちにはならないなと実感しました。いわば、物欲が全くわかないといえます。

買物をしているときも、何か欲しいものや必要にかられてショッピングをしているときには、ワクワク感や好奇心が刺激されるのですが、何かを買わなくてはならないといった義務感によって物品を選定しているときには、そういったものは感じず、ただただ面倒くさいなと思いました。


そのような、自分自身の経験を基にすると、次の仮説を立てられます。

ものを欲しいと思うようになるには、ある順序が必要になる
のではないかという仮説です。


そもそも、その商品を欲しいと思うときって、どんなときでしょうか?


例えば、必要に迫られて商品を購入するケースでは、その商品をどう使うかありきで商品を選択します。これらは、生活や仕事などにないと困るものを購入するケースです。


そのほかに、生活や仕事上、無くても困らないけれど、あったら便利ということで商品を購入するケースがあります。

その場合には、その商品があったら、生活や仕事がどう便利になるのか想像したうえで、商品を購入するという選択を行っていることになります。

特に、テレビショッピングなどを見ていて、この商品欲しい!と思うときって、必ずその商品の使い道を見せられて、いかに便利なのかっていうのを力説されているからではないでしょうか?

その商品の使い道や、便利さの力説なしに、その商品を何も知らない人が名前や安さだけで欲しいと思うことはないのではないでしょうか?


そもそも、人は自分自身にとって何が必要なのかも把握していないというのが、往々にしてあります。

そのため、何があれば生活が便利になるのか、誰かが伝えることって、とても大切になります。


以上の点から、ものを欲しくなるには、次の順序が必要なのではないでしょうか?

(1) 自分自身の生活・仕事上の課題を把握する
→ 課題があること自体を認知

そもそも、現状に満足していたら、何か欲しいなんて思わないですよね。


(2) その課題を解決するための方法(商品)を知る
→ 解決手段の認知

課題があっても、どう解決したらよいのか、なかなか調べるのは大変です。


(3) その商品がどれくらい問題を解決できるのかを知る
→ 商品利用後の生活を想像

大幅に商品利用後の生活が豊かになりそうなら、ワクワク感はどんどん広がります。


(4) その商品が今なら安く買えるであろうという情報を知る
→ 行動の動機づけ

欲しい商品があっても、いつ買ったらよいか決断するのは難しいですよね。


(5) 商品の購入手段を知る
→ 実際に行動へ移す

その商品を買いたくても、どう買ったらいいのかわからないのでは、買えないですよね。
それに、購入手段がめんどくさい手順が必要だったら、すぐに買いたくはなくなってしまいます。いかに、簡単に買えるのかは大切です。可能なら、ワンクリックで購入(そして、自宅へ届く)できるといいですね。


以上の点は、自分自身がワクワクしながら商品を買うためにも、また、他の人に商品を買ってもらうためにも、考えておきたいものです。


この分野は既に様々な研究が行われています。
検索エンジンで「購買 行動 プロセス」というようなキーワードで検索を行うと、様々な研究成果を見ることができます。
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