2015年6月12日金曜日

人の行動は考えている以上に環境に支配されている - A/Bテストで考える身の回りの環境の重要性


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A/Bテストってご存知ですか?

A/Bテストとは?

A/Bテストは、Webサイト上における閲覧者の行動を最適化するための手段です。



Webサイト上のボタンなどの要素に対して、配置やサイズなどを変えたパターンAとパターンBを用意して、どちらの方がそのWebサイトの設置目的を達成できるのかをテストします。

例えば、ボタンが右側にある場合(Aパターン)と、ボタンが左側にある場合(Bパターン)とで、どちらの方が閲覧者がそのボタンを押す確率が高いのかを調べます。
  • ショッピングサイトであれば、どこにボタンを配置すると最も商品が買われやすいのか
  • ニュースサイトであれば、どこにリンクを配置すると、閲覧者が多くのニュースを読んでくれるのか
など、様々なサイトで、そのサイトの目的を達成するための様々なテストが考えられます。


このように、Webサイトの閲覧者の行動は、そのWebサイトの構成によって大きく影響を受けます。

上記の話はWebサイトについてのものですが、これって普段の私たちの身の回りの話にも適用できるのではないでしょうか。


環境によって、人は行動を変える

私たちは生活をする上で、何らかの目的を達成する必要があります。

例えば、
  • 勉強をして、テストで良い点数を取る
  • スポーツをして、より多くのスコアを獲得する
  • 仕事をして、より多くのお金を稼ぐ
  • 趣味をして、より楽しく人生を過ごす
  • 料理をして、おいしい食事をとる
など、例を挙げればきりがありません。

さて、それらの目的を達成するという活動は、日々の生活の中で行われます。
そして、その生活はその人のライフスタイルや居住環境とは切り離せないものです。

ライフスタイルや居住環境には様々な要因があります。
寝る時間、起きる時間、食事をとる時間、食べるものの種類、運動時間などや、机の位置や向き、部屋の位置、ベッドの位置、本棚の位置、道具の位置など、様々なものが挙げられます。


さて、ここで最初に考えた A/B テストのことを思い浮かべてみましょう。
Webサイト上の要素の条件によって、そのWebサイト上での閲覧者の行動が変化します。

それならば、ライフスタイルや居住環境によって、自分自身の行動が変化すると言えるのではないでしょうか。


やはり環境は大事

私たちのライフスタイルや居住環境も、各要素についてAパターンとBパターンの2つのパターンを用意して、どちらのパターンの方が目的を達しやすいかテストしてみるというのも面白そうです。

例えば、部屋の隅(Aパターン)と、部屋の真ん中(Bパターン)、どちらに机を置いた方が、より机を使った作業(勉強や仕事など)が捗りやすいのか、データを蓄積します。例えば、日々の進捗などを表として記録しておくとよいでしょう。

そして、AパターンとBパターンの2種類を同じ期間試してみた結果、どちらの方が作業が捗ったのかをデータを基に判断します。何度もそのテストを繰り返して、作業が捗ったパターンを採用していけば、より自分の目的を達成するために適した環境やライフスタイルを構築していくことができるでしょう。

ときには、直観とは異なる結果が得られることもあるかもしれません。
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